渋滞ってどうして起こるの?~ アプリを使って渋滞を避けよう! ~
渋滞のメカニズム
数十キロという大きな渋滞にはまったとき、誰しも「先頭はいったいどうなっているんだ!」という気持ちになったことがあると思います。
実際はどうなっているのでしょう?先頭の車が遅く走っているから渋滞が発生するのでしょうか?
渋滞が発生する場所と注意点、アプリを使って渋滞を避ける方法 をご紹介します。
渋滞発生ポイント① サグ・上り坂
サグとは、下の図のように道路の勾配がV字のようになっている場所のことを言います。ドライバーが気づかない程度のゆるい上り坂部分に入ると無意識に速度が低下し、図の赤い車と後続の緑の車との車間距離が近くなります。車間距離が近づくと、緑の車はブレーキを踏んで衝突を回避しようとします。その後続車両のトラックも・・・と連鎖的に発生するプレーキが結果的に渋滞を引き起こします。
渋滞発生ポイント② 合流
インターチェンジやジャンクションの本線合流部分も渋滞が発生しやすいポイントです。合流しようとする車との車間距離が近かったり、合流したばかりの車が遅かったりするときにブレーキを踏んでしまい、サグの場合と同じく後続に速度低下が連鎖して渋滞につながります。
渋滞発生ポイント③ トンネル
トンネルでは入口付近で速度低下が発生します。理由は、明るいところから暗いところに入るの怖さや開けたところからトンネルという狭い場所に入ることに対して心理的な圧迫感を感じ、無意識にアクセルを緩めたりしてしまうことです。それぞれの車が少しづつ速度を落とし、速度低下が連鎖するためトンネル付近では大きな渋滞が発生しやすくなっています。
道路会社の渋滞対策
渋滞が発生する箇所について3つお話しました。渋滞が起きる場所がわかっているのになぜ毎年渋滞が起きるのかというと、すべてのドライバーが何処が渋滞ポイント知っているわけでは無いからです。
各道路会社では渋滞対策として、渋滞発生ポイントで下記の対応を実施しています。
速度回復板
道路の路肩にイラストのような看板を見たことはありませんか?これは速度回復板といって、渋滞の原因となるサグやゆるい上り坂が始まる場所に設けられており、ドライバーへの速度低下を警告しています。この看板を見つけたら車の速度を意識してみましょう。低下しているようであれば少し強めにアクセルを踏んで、渋滞を発生させないようにしてください。
ペースメーカー
他にも「ペースメーカー」と呼ばれるLEDライトが設置されている場合もあります。道路に合った走行速度と同じくらいの速さで道路脇のLEDが光ることで、ドライバーのペースメーカーの役割を果たします。東京湾アクアラインの上りトンネル内を走行したことがある方はみたことがあるのではないでしょうか。流れるLEDライトを見つけたら、道路の基準速度と比べて遅くないか確認してみてください。
左車線キープ看板
インターチェンジなどでの合流時の渋滞緩和対策の看板です。合流したい車が走行車線ではなく、しばらく合流用の左車線を走行してもらうことで渋滞を避けることができるため設置されています。また、走行している車が追い越し車線に車が集中し、車間距離が狭まり発生する渋滞を防ぐ効果があります。
合流時にこの看板を見つけたら、無理に走行車線へ移動せず、しばらく直進してください。走行中にこの看板を見つけたら、無理に追越車線へ移動せず、走行車線をキープしてください。
渋滞情報の集め方
ここではナビタイムのアプリを利用した交通情報の集め方をご紹介します。
地図上の表示ー今どの辺りが渋滞しているのかー
赤い実線がVICSの渋滞、オレンジの実線がVICSの混雑を表しています。点線はナビタイムがお客様から許可を得て収集しているプローブ(走行履歴データ)から作成されたナビタイム独自の渋滞情報です。VICSでカバーされていない範囲の渋滞情報を確認することができます。
ボイスコントロールー今走っている道が渋滞しているのか?ー
運転中はスマホを持って操作することができませんが、声を使って渋滞情報を確認することができます。「ナビタイム→渋滞教えて」と発話すると下のような画面で音声が流れます。※設定でボイスコントロールをONにしてご利用ください。
渋滞フルマップーこれから走る道が渋滞しているのか?ー
全国の高速道路の情報を知りたいときは渋滞フルマップが便利です。現在時刻から12時間後までの高速道路の渋滞予測状況を確認することができます。さらに、主要なサービスエリア/パーキングエリアの満空情報と施設情報まで確認することができます。時刻別ルート検索ー何時に出れば一番空いているのか?ー
カーナビタイムには「時刻別ルート検索」という機能があります。この機能では通常のルート検索結果画面に「時刻別」ボタンが出てくるので、それを押すと一時間ずつ出発時刻をずらした場合の所要時間・掛かるお金を比較することができます。急いでいないときには一度見てみてください。
出発してから渋滞を避けるには?
ナビタイムの超渋滞回避!ナビタイムでは独自に「超渋滞回避ルート」というものを提供しています。超渋滞回避ルートはその名の通り、積極的に渋滞を回避するルートです。ナビタイムの過去のプローブ交通情報の分析によって、混雑が少なく、より早く目的地に到着するルートを提案します。そんな超渋滞回避ルート検索において多く選ばれている経路を独自に集計しました。そのうちの1つを紹介させていただきます。地図の赤線が渋滞のある道路、青線が抜道につながる超回避ルート、緑線が抜け道です。東名高速→MAZDAターンパイク静岡から東京へ遊びに行く際などに利用する東名高速道路の抜け道です。東名は慢性的な渋滞で有名な高速道路です。この渋滞は MAZDA ターンパイク箱根を通ると回避できます。観光道路ということで展望台が あり景色を楽しむこともできるので寄り道するのも良いかもしれません。沼津近辺の出口から高速を降りて、ターンパイクに向かうことで平均20分ほどの時間短縮が期待できます。
分散乗車にご協力ください
多くの人が車で移動する時期に渋滞はつきものです。掛かる時間とのバランスを考えると迂回ルートにも限界があります。渋滞を避ける一番の方法は、電車の混雑を避けるときと同じく、他の人と時間をずらすことです。余裕がある際には、「ドライブサポーター」「カーナビタイム」の渋滞マップや時刻別ルートを活用して事前に渋滞情報を集め、ピーク時間をずらしてドライブしましょう!